11月のテーマは「温かいお酒と温かい料理」でした。
11月24日(土)、この日は早朝より予約が目白押しで、目の回るような忙しさでした・・・お弁当お届け、七五三お祝い・・・毎月楽しみな桜酒亭の日ですが、さすがに手が回らずお品書きがご用意できず・・・申し訳ありませんでした。
しかし料理の手は抜きませんでしたよ!(当たり前ですが・・・)今回も楽しい会となりましたので、遅ればせながらご報告です。
<お酒のラインナップ>
1.「あたごのまつ 純米吟醸ささら おりがらみ生酒」
新澤酒造店(宮城県)
純米酒 ●国産米 ●55% ●16度 ※生酒
2.「望(bo:)生酛純米酒」 外池酒造店(栃木県)
純米酒 ●秋田酒こまち ●65% ●16度 ※無濾過
3.「黒牛 中取り純米」 名手酒造店(和歌山県)
純米酒 ●山田錦 ●麹米50%、掛け米60% ●18~19度 ※無濾過、原酒
4.「奴奈姫 純米吟醸」 猪又酒造(新潟県)
純米吟醸酒 ●越淡麗・五百万石 ●50% ●15.6度
5.若鶴 貴醸酒長期熟成」 若鶴酒造(富山県)
●国産米 ●16度
今回は5種類ですが、4種を冷や&燗で提供、そして貴醸酒はデザートとして提供いたしました。奴奈姫は出汁燗、おでん燗も味わっていただきました。
<温かいお料理>
先付:鱈白子茶わん蒸し
お刺身:迷いカツオ、黒鯛、ホタテ
焼物:牡蠣の朴葉焼き
珍味:お燗に合う三点(ミックスナッツ燻製、クジラのみそ漬け、酒粕クリームチーズ)
揚物:和風春巻き二種
煮物:料亭おでん
ご飯:銀杏ごはん
デザート:白玉スウィートポテト
白子茶わん蒸し 温かいものでまず体を温めて。
迷って日本海側へ行ってしまったカツオ。脂乗りが最高でした。
牡蠣の朴葉焼き。美味しそうな画像じゃないけど、一番人気でした。
桜酒亭の日常連のお客様は、私と磯野さんの教育のためかお燗が大好き!この会も楽しみにしてらした方がほとんどで、しかもこの日は12月中旬並みの冷え込みとなり、まさにお燗日和となりました。
料理は温かいものには温かいものを!をイメージして設定し、珍味はお燗をチビチビやりたいだろうと・・・いつもの前菜的なものを中間に持ってきました。
みなさんお酒が進む進む!ラインナップは磯野さん渾身の選酒で、それぞれ味わいの違う、燗つけするとさらに花開くお酒が揃い、いつもより早いペースで会が進みました。
おでんは5種を用意しましたが、ちょっと量が多かった(汗)いつも多めに出しちゃいますがこの日は特に多かった気が・・・みなさん「お、おお・・・」とここでこれ?な分量に目を白黒させていましたが・・・結果的には完食(笑)
ごめんなさい、最近太ったなと思った方は、うちのせいだと思います・・・
さてマッチングに関してですが、なんだかどれもうまいな!というカオス的な様相を呈してしまいまして、どれとどれ、というベストマッチングというよりは、お燗にはやっぱりこれだなー!という結果になりました。
おつまみ一番人気は「牡蠣の朴葉焼き」。朴葉の香りが移った甘い味噌がもう・・・お酒エンドレスです。レギュラーメニューにしてくれと多くの方に言われました(現在おすすめセットの焼物としてお出ししています)。
牡蠣を入れましたが、味噌とネギだけでも美味しいんです。ミニコンロに乗せて焼きながらつつくと最高なんです!なんでやらないかっていうと、うっかり朴葉をつっついて穴を開けちゃうと大変なことになるからです・・・すみません。きっと来年の秋には登場していると思います。
揚物の和風春巻き二種ですが、イワシ&大葉&梅干しと、切り干し大根&もやし&カマンベールチーズでした。このうちイワシのほうは店長もびっくりなほど美味しかった!これ、お酒いけます!
おでんはお燗の定番料理ですね。今回出汁燗・おでん燗を味わってもらいたいとのことでメニューにしました。
まず奴奈姫を冷やそのままで、次にお燗で、そして味をつけないカツオ出汁、おでんの汁をいれたものとそれぞれを比べていただきました。
実は私は出汁燗とかおでん燗とか、初体験でした。「これがかの有名な・・・」と味わってみましたが、個人的には出汁燗のほうが好みでした。・・・いや、正直言うとおでんをたべながらお燗をたしなむ、が好みです・・・うーん、ごめんなさい、どちらも美味しいと思えませんでした。
お客様の反応も初めての体験でおもしろーい!という感じだったかな。うちのおでんはちょっと濃い目の味付けなので、お酒との相性もあったのかもしれません。
いろいろ飲んでお腹もいっぱいだったので、ご飯は余裕のある人だけに提供となってしまいました、すみません。
デザートは抹茶風味の白玉に薩摩芋あんを乗せたものです。本当は温かくして出す予定でしたが、みなさんいい感じに酔って身体ホカホカだったので、あえて少し冷たいものでクールダウン。
貴醸酒も初体験の方がほとんどでしたが、まるで紹興酒のようなコクと甘み、うまみに驚かれていました。甘い薩摩芋あんとよく合い、喜んでいただけました。
みなさんホカホカほろ酔いで足取りも軽くお帰りいただけました。お燗の魅力を堪能されたようでうれしいです。かんすけが皆さんをお待ちしていますよ!
さて次回は平成最後の月、12月22日にふさわしいNEWフェイスのお蔵を招いた会となります。
別ブログでご紹介しますので、気になる方は早めの参加申し込みをお願いします!