2024年6月15日(土)、待ちに待った酒蔵訪問の日。過去二回雨に降られましたが、今回はいいお天気で気分はさらに盛り上がっておりました。
まずご注意いただきたいのが、川西屋酒造店さんは一般の方の蔵見学を受け付けておりません。酒販店や飲食店向けに勉強会として蔵訪問を受け入れてくれています。
このブログを読んで直接蔵元へ問い合わせることはしないでください。蔵では日本酒と蔵グッズの販売はしておりますので、そちらでしたら直接&オンラインで購入していただければと思います。
11時に蔵へ到着し、まずはご挨拶、靴をサンダルに履き替え手をせっけん液でよく洗ってから蔵へ入ります。お天気がよかったので暑いかな?と思っていましたが、蔵の中はひんやりと涼しく、タンクで眠るお酒同様快適に過ごすことができました。

米山工場長が蔵の中を案内してくださるのですが、まず初めに昨今の日本酒にまつわる深刻なお話をうかがいました。
このところ若手が意欲的に新しい酒造りを始めたり、海外で日本酒ブームとも呼べる人気の高まりで輸出が増えたりといいことばかり起こっているような雰囲気ですが、国内の日本酒販売量は年々衰退していっています。特にコロナ禍で拍車がかかり、川西屋さんでも現在の出荷量はコロナ前の95%までしか回復していないそうです。
また、温暖化による異常気象でお米の高温障害が発生し、品質の低下、収穫量の低下で酒米が欲しくても手に入らない状況であるそうです。
さらに神奈川県で言えば、神奈川の酒造好適米「若水」の生産農家が減少し、このままいけば全てなくなるだろうということでした。これは悲しいことです。農家の減少は高齢化もありますが、水田の転売も脅威です。県西部は工業団地や物流センター開発がさかんで、まとまった土地=農地(特に水田)が用地確保のため買われています。
「経済のため」といいますが、農業だって経済活動の一部なんだけど・・・しかも人が生きるための食糧を作る大事な仕事なのになぁと、矛盾を感じてしまいます。
あ、ちょっと話題がそれました。とにかく「国酒」である日本酒にまつわるいろいろは、今も危機的状況にあるということです。
そんな話を聞き、やぶたや船やタンクなどを見学し蔵人さんたちの大変な仕事量を聞いていると、ただでさえ美味しい川西屋さんのお酒がさらに美味しく感じてしまうのは・・・致し方無いですよね!見学後昼食をはさみ、お酒の勉強会となりました。
ちなみにお昼のお弁当の内容はこんな感じです。
・ミックスナッツブランデー入りはちみつ漬けのクリームチーズ和え
・山芋めかぶの寄せ物 梅肉
・味噌ピーナッツ
・梅貝酒蒸し、ちくわ胡瓜、ベビーコーン
・フッコの利休揚げ、イワシ梅煮、酢取り茗荷
・スーパー大麦、黒米、レモンピールの白和え
・玉子焼き、海老黄身揚げ、鳥の八幡巻き
・一口焼き湯葉、ナス田舎煮、ヨモギ麩、車麩の煮物
・焼きたらこおにぎり、キュウリ糠漬け、たくあん、シソ味噌
・ブルーベリーチーズケーキ
ブランデー入りナッツのはちみつ漬けは、4月終わりに行った富山の若鶴酒造さんで買ってきたお土産です。こちらウイスキー蔵もあるのでいろいろお土産が売っていて、いつか使えるだろうと買っておいたものでした。
好評だったのはスーパー大麦らの白和えでした!けっこうな万能選手。大麦と黒米のプチプチ感と白和えの優しさ、レモンの苦味がいいと。また美味しいものを作ってしまいました。
勉強会では冷酒10種と燗酒用に秀峰、秀峰にごりが用意されており、温度変化や飲み合わせでの味の違いなどみなさん真剣に飲み比べてました。
真剣なのは・・・どれを買って帰ろうか本気で探っていたからかも?工場長のお話でさらに美味しさが増した隆や丹沢山、全部は無理だけどじゃあどれを連れ帰るか・・・真剣に悩んでお一人二、三本づつ買ってたんじゃないかな?販売対応で30分以上かかってましたよ。
ついには奥から新しい酒を出してきて、工場長が手づからラベルを貼るという・・・そんなプレミア「緑隆」は、豆松にありますので飲みに来てください!

隆【緑ラベル(阿波山田錦)】
夏季限定 隆【からっと純米吟醸 Tシャツラベル】
隆【藤色ラベル(雄町50%)】
最後のじゃんけん大会では廃盤になってしまったオリジナルバッグが景品に!いろいろお気遣いくださいまして、感謝しております。
「蔵元を招く会」など、豆松イベントにお越しいただけたらな・・・と思っていますので、イベント情報のチェック、よろしくお願いいたします。
川西屋酒造店オンラインショップ https://kawanishiya.stores.jp/
Comments